RTA三昧の一週間
あけましておめでとうございます。SapporoOfflineSpeedrun主催のくらっちょでございます。
さて、昨年末にドドっとRTAに関連したイベントに参加してきたので、振り返りという意味で書いていこうと思います。
参加した日程・イベント一覧はこちら。
- 12/27 イベントバー エデン札幌にて開催されたRTAバー
- 12/28 ほぼ移動日、夜にDQRTA勢との交流
- 12/29 RTA in Japan 2019 受付担当
- 12/30 RTA in Japan 2019 サガ勢走者の応援、交流会
- 12/31 RTA in Japan 2019 解説(?)として出演、受付含む裏方
12/27 RTAバーにお邪魔しました
こちらは北大RTA研究会が主催するイベントで、今回で3回目の開催だったそうです。
ちょうどRTA in Japan 2019が開始した日なんですが、仕事の都合上まだ札幌にいたため、ちょうど良い機会だと思い、足を運んでみました。

17時から開始していたようですが、18時までお仕事の僕は仕事納めをした後、適当に飯を食って19時くらいからお邪魔しました。すでに店の中は結構な人がいて、RTA in Japanの配信を見ているところでした。
見たことのないゲームが目白押しでした
はじめに見たのは「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」。ゼルダシリーズの最新作で結構好評な作品なのですが、Wii UもSwitchも持っていない僕は当然やったこともないし、プレイ動画なども見たことがありませんでした。
よく分かりませんが、本作のリンク君はパンツ一丁で冒険に出て、最後まで服を着ることなく終わっていたので、たぶん変態なんだと思います。
一番印象に残ったのは「Bullet-time bounce(通称BTB)」という高速移動技で、何ともない場所から異常な距離をかっ飛んでいくのはゲーム自体が分からなくても何かすごいことをやってるなと感じます。
次に「コロコロカービィ」。元々ゲームボーイカラーで発売されたゲームですが、なぜかゲームキューブを両手で持って傾ける筋トレ指向型のRTAでした。
カービィ特有のほんわりとしたBGMの中、操作するプレイヤーは鈍器を振り回して操作しているので、ゲーム画面とプレイ方法のギャップが面白すぎました。
その次に行われたのは「Cart Racer」。通称かごおじのアレです。
4-2までは15分くらいで進めていましたが、ラストステージである4-3で45分もの間、おじさんがぶっ飛ぶ所を見せられることとなりました(勘弁してくれ)。
しかしそのラストステージにて、おじさんがカートの左側に足をぶつけることで大きく飛ぶことができる裏技を披露していました。その様子が先程見たブレワイのBtBそっくりだったことから、かごおじ=ブレワイ説の話題で盛り上がり、最後まで飽きずに見ることが出来たのは不幸中の幸いでしょう。(結局クリアならず)
また、その場でプレイしてたのはRTA in Japanに出場予定であったsasasaくんだったので、当日どうするつもりなのか聞いたところ、話の流れで僕もガヤとして出ることが決まりました。
最後に行われたのは「奴隷との生活 -Teaching Feeling-」。そう、タイトルからお察しの通り、エロゲーです。
RTA自体はテキストを送るだけの簡単なものでエロくも何も無かったのですが、エキシビジョンで通常プレイを行い、なでなでしたりサンドイッチ食わせようとしたり着替えさせたり子作りしたり・・・RTAバーなので多少酒も入っているからか、しょうもないことで笑ってた気がします。
ネタじゃなくアットホームな空間
全体を通して、RTA in Japanのような大規模なイベントとは違い、本当にその場で集まった人たちでワイワイやっているだけのものでしたが、その分観客との交流がより深いものになっていたと思います。
本イベントの主催であるバンくんもブロマガで綴っているように、RTAを何も知らない人がいきなり見て楽しめるという空気感が大変良かったと感じました。
僕自身はRTAをもっと一般に広めたいとか、そういった高尚な考えはなく、「ただいろんな形で楽しみながら試してみたい」というだけなので、今回のRTAバーは非常に参考になりましたし、今後も継続してやってくれたらいいなと思いました。
なお、主催のバンくんに「月1くらいでやればいいじゃん」的なことを言ってみましたが、ネタがなくなるという理由で頻繁にやるのは難しいとの回答でした。
上記回答に対し、僕が思った内容はこうです。
「ほう、ネタが無いならネタを作ればやってくれるんじゃな?」
12/28 DQRTA勢との交流
RTAバーに参加した翌日、夕方くらいの飛行機で東京に向かいました。飛行機が40分遅れ、現地到着もだいぶ遅れてしまいましたことをこの場を借りてお詫び申し上げます。
RPG系の中でも一番規模の大きい「ドラゴンクエストRTA」界隈の方々の飲み会に、過去に身内DQリレーのオープニング動画を作成していた経緯から、今回招待を受け参加させていただきました。
人数もそれなりに多く、全員と交流するのは難しかったですが、いろいろと今後のDQRTA(と何故かリマスター版ロマサガ3)の話で盛り上がっていましたね。
僕自身はDQRTAの経験がほぼ無いので完全にリスナー目線でしか見れないのですが、今後の企画についての草案であったり、界隈の動きや考え方を聞かせていただき、とても参考になるものとなりました。
特に印象に残っているものとしては、オフラインイベントへの参加に対する考え方でしょうか。
現在のRTA in Japanはどちらかと言えばマリオやドンキーなどのアクション系のRTAが主力コンテンツとなっており、海外でも人気のあるタイトルが大きく取り上げられている状況と思われます。
日程的・実施時間的な問題などで、どうしても長時間となってしまうRPG系のRTAは取り上げられづらいんじゃないか、という声がチラホラ入ってきてますね。
よしんばRPGを取り上げられてもバグを使って短縮したり、データを改ざんしたりするようなインパクトの大きい要素がないとダメで、これまでやってきたような内容では入れてくれないのでは、といった諦めのような声も耳にします。
どうするどうなるJRPG
ここからはあくまで僕の考えですが、今後RPG系のRTAに関する展望として大きく分けて二つ存在します。
一つは、遠慮なくRTA in JapanにDQ・FFなどの長時間RTAで応募し、採用させることです。
元々運営の代表である、もかさんやHoishinさんはRPG系のRTAを主にやってきたのもあって、そういった声があることは理解していると思います。
また、短時間のRTAばかり採用していると、長時間のRTAは衰退していくばかりで、それは運営としてもよろしくない状態となるとも話していました。
せっかく大きな場所で披露できるのですから、諦めずに採用してもらえるまで、長時間作品であっても応募し続けることは重要かもしれません。
もう一つは、RPG LIMIT BREAKのように、完全に別の運用で立ち上げることです。
文句じゃないですけど、参加できないことへの不満があるんだったら、いっそのこと自分らでやればいいじゃないってことですね(ていうか僕もなかなかRiJに出れないから自分でSapporoOfflineSpeedrunなんてやったわけで)。
内在的な需要は必ず存在するはずですが、実際にやってみないと分からないことなので、実験的に軽くやってみると良いかもしれませんね。
また、RTA in JapanはTwitchの配信を利用していますが、FFはともかくDQやサガ系のRPGは海外ではさほど人気がない作品なので、完全に日本人向けとしてニコニコチャンネルを開設して実施するのも面白いかもしれません。ニコニコ生放送でやってきたノウハウをそのまま活かせる場所なのですから、配信としての運用はそれほど負担がないはずです。
なんか話がちぐはぐですが、僕自身もサガというRPG系出身なので、そういった動きがあるのであれば、ぜひ協力したいと思います。
12/29 RTA in Japan 2019 受付嬢
朝11時から14時までのシフトで、会場の受付業務を行っていました。すでに1日目の時点でアクリルキーホルダーの完売が報告され、受付としての業務はほぼ無いに等しい状況でした。
前回(RTA in Japan 3)でも受付をやっていましたが、挨拶してチラシを配るだけの単純な仕事なので、来場者が少ないときは定期的にサボってましたw

なお、受付を含むボランティアスタッフは、黄色いプレートを下げているのですが、作成の都合上で名前の記載が無かったんですね(最初から名前の記載があったのは運営と走者のみ)。
さすがに何者か分からない、名前が分からないと声も掛けれないという状況はまずいと思ったので、受け取った瞬間にペンを借りて勝手に名前を書きました。
そんなわけで大した仕事もせず受付としてのシフト時間が終わり、しばらくしてからその場にいたサガRTA勢の面々で飲み食いして終了。翌日朝に出場するまさごさんやばくぜろさん、くろぷすさんの応援があるので、早めに解散してた気がします(それでも0時過ぎてた気もする)。
ちなみに楽しみすぎて1時間くらいしか寝れませんでした。
12/30 聖剣伝説とサガフロの応援
早朝からPSVita版「聖剣伝説 -ファイナルファンタジー外伝-」と「サガフロンティア」ブルー編の応援に駆け付けました。
後ろのソファー席でわちゃわちゃやるのはとても楽しいんですが、やっぱり自分でも出てプレイしてみたいもんですね。いつか当たるといいなァ。
そんなこんなで早朝からサガ関係者が集っていたのですが、ここ数年活動されていない界隈でも懐かしい方々も含めて、結構な人数が会場まで足を運んで来ていましたね。
僕らがサガ界隈でやってきたRTAという遊び方も、オフラインイベントでこれだけ大きなものになっているという現状を目の当たりにし、一種の感動すら覚えた人もいたようです。
昼頃からサガ関係者で食事会(飲んでた人もいるけど)となり、浅い話から深い話まで入り乱れていたような気がします。そんな中でサガシリーズも30周年を迎えているので、じゃあ我々も企画を立ち上げて何かやろう的な話もかなり盛り上がりました。
RTA in Japan 入場規制
夕方頃に解散して再度会場に足を運んだのですが、ちょうどそのときに会場の入場規制がかけられていました。

ちょうどその時間帯は「マリオオールファイブゲームスリレー」という企画中で、プレイヤーの数が多いことから当然ファンも多く駆け付けてくる内容でした。
せっかく会場まで駆け付けてくれた人たちをお断りするのは非常に心苦しいんですけど、現状は仕方ないので理解してもらうしかないという状況ですね。
今はまだ会場にいらっしゃる方々はすぐに状況を理解してくださる方ばかりですけど、今後まったく言うこと聞かない人が来たらどうするんでしょうね・・・。イベントが大きくなるにつれて、リスクも出てくるはずですから、あらかじめ動きを想定しておくと良いかもしれませんね。
アニメティカとDQ7
夜にはアニメティカを利用したメモリーカードのデータ改ざんによる「ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち」が始まりました。
この遊び方は「PS版DQ4最強への礎」の動画シリーズを投稿されていた、とどトドさんがチャートを作成し、動画になったものが始まりです。
僕は元ネタの動画を見た瞬間に「何これ面白!!」と思い、動画からアニメティカのドット打ちをメモ帳に書き起こし、実際にニコニコ生放送でやってみました。
その時は僕が12分45秒という時間でクリアし、当時の記録を塗り替えました。結果それが界隈の火をつける形となり、同日に製作者のとどトドさんが8分17秒という記録を出していました。その後さらに解析が重ねられ、最終的に現時点での記録として、今回RTAinJapanで披露してくれたping値さんによる2分19秒となっています。
参考:PS版DQ7RTAの歴史 (ping値さん)
そんなわけでこのカテゴリーで最初期にちょっとだけかじったRTAというのもあって、非常に楽しみにしていました。
走者のお二方に許可をとって、実際に走っている横で手元を撮影させていただきました。
DQ7RTAの手元撮影に成功しました。どうぞお納めください。#RTAInJapan pic.twitter.com/19NnhpoT0y
— くらっちょ (@Clutchon) December 30, 2019
角度的にメモリーカードを抜いている瞬間は分かりにくいのですが、なんとなく雰囲気が伝わる動画になったと思います。
以前にSapporoOfflineSpeedrunのロマサガ2にてサブフレームリセットをしている様子をカメラで映したのがわりと好評でしたので、かならずこういう需要はあると踏んでいたため、無理を言ってお願いした甲斐がありました。
ちなみにその日は大神まで見て、ホテルに帰って就寝。
12/31 RTA in Japan 2019 初出演
朝7時すぎに目が覚めたのですが、すでに「ジャンボ尾崎のホールインワン・プロフェッショナル」が開始しており、予定タイムより40分ほど巻いている状況でした。
前述した通り、次の作品である「Cart Racer」にガヤとして出る予定であったので、寝起きで大慌てで会場へと向かいました。
頭もぼーっとしている中でちゃんと喋れるかどうか不安なまま、解説の名札を受付から勝手にパクり、初出演を迎えました。
意外と喋るやんけこいつ。
sasasaくんの神がかったプレイと軽快なトークのおかげでそれなりの時間出演することもでき、途中BGMが止まってしまうトラブルがありつつも、エンディングをきちんと迎えられて、謎の感動が生まれたのは本当に良かったです。
最後のお仕事
お昼ご飯のついでに、秋葉原にいたメイドのお姉ちゃんにウザ絡みをしつつ、会場に再度戻って、14時から受付を行なっていました。
最終日だし特別やることもなかったので、会場の掃除を地味にやりつつ過ごしていましたね。
しかし、17時頃から会場も徐々に人で埋まっていき、ついに入場規制がかけられることとなりました。前日ボランティアスタッフ1人でお断りしていた様子が辛そうだったので、今回は僕を含めて3人体制でビル1階のエレベータ前で規制をかけていました。
満席を掲げるぼく pic.twitter.com/Fj6bHf4b9k
— くらっちょ (@Clutchon) December 31, 2019
仕方がないこととはいえ、せっかく来てくれた方に入場をお断りするのは申し訳ない気持ちでいっぱいになりますね・・・。
エレベータまで行かなくても1Fのロビー付近で待機したりする例もあって、それはそれで建物や近所に迷惑が掛かるといった事情もあるので、今後の課題ではあるのかなと思いました。
(余談ではあるが、1時間半くらい1階にいたけど、むっちゃ寒かったw)
そんなこんなでマリオ64が始まる頃には会場に戻り、最後だけカメラの端っこに映る場所を確保し、エンディングの画面にひょこっと映ることが出来ました。
事前にゴミの仕分けなど少しずつ片付けをしていたので、撤収自体は1時間ほどで済みましたね。
会場を閉める最後の最後で忘れ物RTAが発生したのはその場だけの秘密(笑)。
まとめ
ある意味、何も遠慮することなく自由に動いていた一週間でした。これまでRTAに携わってきて本当に良かったと思える日々でしたね。
中には会話の中で相手に失礼なことを口走ってしまうこともあったと思いますが、相性が合う合わないは人それぞれで仕方ないことですので、「何か変なおじさんがいるなあ。近寄らんとこ」くらいに思ってくれれば良いです。
今後ともRTA界隈の発展に期待するとともに、僕もその一助になれればなと思いました。
ところで2020年である今年、東京オリンピックが開催されますが、どうやら札幌でもマラソン種目をやるみたいですね。
「東京」のオリンピックを「札幌」でやるって言うのなら、「Sapporo」OfflineSpeedrunも「Tokyo」で開催して良いのでは・・・?