コロナ禍なのにオフラインで開催したった

東京オリンピック2020が延期になり、新型コロナ関連のニュースは連日流れてくる今日この頃ですね。

そんなこんなで様々なイベントが自粛傾向にあり、大規模なものは延期もしくは中止となったりしています。

では我々のようなRTAイベントに携わる側としてはどうでしょうか。

元々RTA界隈ではオンラインで様々なイベントが行われているため、コロナ禍の状況であろうが特に変わらずに取り組むことが出来ます。

ただ、直接会場に集まって開催するオフラインイベントはこれまで通りとはいかず、少し考えざるを得ない状況となってしまいました。

国内最大のオフラインRTAイベントであるRTA in Japanですら、会場に集まるのはせいぜい100名強(てかキャパ的にそれが限界)といったところなので、世間的に見ればまだまだ小規模なイベントではあるのですが、年末の開催もオンラインとなることが明らかになっています。

そんな中、愚かにもオフラインでRTAのイベントを開催した輩がいるそうです。Sapporo Offline Speedrunっていうんですけど。

開催を決断するまで

日本国内でコロナ関連のニュースが目立ち始めたのは、今年の2月上旬くらいからだと記憶しています。

ワクチンの無い新型の感染病ということですが、2月頃の段階で世間では「インフルエンザと同じように夏になったら収まるだろう」みたいな雰囲気でした。

でもその頃って発生源の中国・武漢では札幌の初夏くらいの暑さだったので、気温が高くなっても続くんだろうなとは薄々思っていて、これはオフラインのイベントも様子を見ながらかな~程度に考えてましたね。

それからすぐに北海道が独自で緊急事態宣言を行い、2月下旬からしばらくの間、不要な外出の自粛を促されました。

当初の予定としては、昨年のオフライン同様に8月の終わり頃に開催しようと考えていて、これも昨年と同様に5月あたりから準備を進めるつもりでいたのですが、3月・4月あたりは不安を抱えながら過ごしていたのは皆さんと同じかと思います。

そんな中、実は4月の中旬頃にはコロナの研究も進んでおり、「近距離での会話などでの飛沫がヤバいらしい」、「どうやら通常の感染症対策でそれなりに防げるものらしい」、「高齢者が重症化しやすいらしい」等といった情報が出されていて、『しっかり対策をすればそんなに恐れるものでもない』ことが分かってきたわけです。

元々5月あたりから準備を始めようと思っていたわけで、その時点で余程のことが無い限りはオフラインの開催は可能だと思ってました。

しかしながら5月の時点で、世間ではまだまだ自粛ムードに呑まれていて、緊急事態宣言の真っ只中、連日「密」を避けるというのが話題となり、おいそれと開催しようもんなら叩かれるみたいな空気でしたね。

運営メンバーには5月の頭に一度声を掛けたのですが、前述のような空気の真っ最中だったためか、皆揃って慎重な意見を出していました。

5月末に行われた名古屋オフのようにオンラインで開催する流れが主な意見で、オフライン開催に肯定的なのは実質のところ僕だけだったかと思います。

当然のことながら僕1人で開催するのは無理な話なので、主催だからといって強行することは出来ないのですが、どうしてもオンラインで開催する気にはなれず、そこからまた様子見を続けることになります。

そして5月・6月が過ぎ、全国的な緊急事態宣言も解除され、まだ各地で感染者はいるものの、ある程度落ち着きを見せた7月のタイミングで再度メンバーに声掛けをしました。

もうその頃には手洗い・マスク着用などの感染症対策が当たり前となっており、開催に否定的なメンバーがいなかったので決断に至った、というのが開催決定までの流れとなります。

オフラインで開催する理由

なぜオフラインに拘るのかという話ですが、昨年開催してみて大変さもあったのですが、それ以上に直接会場でいろんな作品のRTAが見れる楽しさがあり、コメントではなく会場内の視聴者から直接反応がもらえる場として貴重なものである、というのが大きかったからです。

「だからといってこんな状況で開催するのはどうなんだ?」という声はよく分かりますが、逆にやれない理由を考えてみましょうか。

オフラインのイベントを開催するにあたり、まず必要なのは会場の使用可否ですね。この点は7月中旬から営業を再開しており、オーナーさんにも許可を得ていますので問題はありませんでした。

次に感染症対策ですが、昨年の規模を考えると会場が人で埋まるような事態にはなりませんでしたので、いわゆる「密」の状態は避けられる想定でいました。仮に多く集まりそうであれば入場の規制をかければ良い。入口でお断りするのは心苦しくもあるのですが、昨年のRTA in Japanで経験しているし、基本的には理解していただけるものと思っています。

また、そもそも手洗いやマスク着用等は参加者が個別でやるべきことですよね。もちろん会場の衛生面には注意を払いますが、本来は運営側からわざわざ喚起することもないくらいに思っています。みんな良い大人なんですから。

(余談ですが、2年前に初めてRTA in Japanの会場に行ったときは、あの狭い空間で換気すらまともにせず、正直衛生面に配慮しているとは言えない状況で、裏方スタッフでありながら可能な限り清掃をしていた記憶があります。翌年は改善されてました。)

スタッフを含めて会場にご来場いただける方が一人ひとり配慮を怠らなければ危険は回避できるのですから、リスクを最小限に抑えつつイベントを開催することは思ったより容易なことだと思っています。

緊急事態宣言やロックダウン等の措置が国や自治体から促されない限りは、オフラインでイベントを開催することは問題なく可能であることを示せたのかなといった所です。

今回の開催直後あたりから感染者数が増加し始めて、ほんと開催時期としてはギリギリセーフのラインだったなあと感じます。今はもう開催から2週間以上経過していますが、特に運営や走者からも報告は上がっていないのでとりあえずは一安心ですね。

今年のイベントを終えた感想

前置きが物凄く長くなりましたが、今年開催したSapporoOfflineSpeedrun2020について振り返ってみましょうか。開催から少し期間が空いてしまいましたけども。

一言でいうと「やはりオフラインでやって良かった」ですね。

募集段階からこのご時世だし人もそんなに集まらないだろうと踏んでいたし、深夜帯にやるのを今回はやめたし、最悪集まらなければ運営スタッフで適当に遊べばいいや、くらいの気持ちでいました。

蓋を開けてみれば、応募していただいたゲームのESTと開催時間帯で本当にバランスが良くて、かなりスムーズに進行することが出来ました。

走者の皆さんや解説・ガヤに入ってくれた方々のおかげで、総合的にバランスの取れた盛り上がりだったように思います。

また、配信中のトラブルもいくつかはありましたが、致命的な問題は発生せず、おおむねスムーズに進行できていたので、まあ最低限のことは出来たのかなとも感じます。

もしこのイベントをオンラインで行っていたら・・・多数あるオンライン上のRTAイベントの一つという認識でしかなく、決して思い出深くはなり得なかったことでしょう。

今回参加していただいた走者の方や視聴者としてご来場いただいた方にも「次回あったら参加したい」とのお声を多数いただけたことは、非常に嬉しくありがたいことだなと思いました。

ただ、今回はコロナ禍での開催ということもあり、いろんな面で「無難な企画内容」となってしまったことは、個人的な反省点ではあります。

昨年初めて開催した際は、料理配信やお酒の提供なども行い、他のRTAイベントとは違った特色のあるイベントだったわけですが、今年のイベントは「ただオフラインRTAイベントをそれなりの形でやっただけ」という結果になってしまいました。

しかしながら今回新たな試みとして行った、ゲームのセットアップ中の走者インタビューはかなり好評でして、他のイベントでもやってほしいみたいな声も多数ありましたので、ある意味特色は出せた形にはなったのかなとも思います。

それと今回は深夜帯の開催自体をなくしたため、良い意味で力を抜いて運営できていたので、最後まで無理をせずに進めていけたのも前回からの進歩ではありますね。

2回目の開催ということで前回の経験も活かしつつ、今後も少しづつクオリティや規模を徐々に上げれたら良いかなと思いました。

今後について

今年のコロナ騒動については、各所で多大な影響をもたらしました。また、今後どうなっていくかも当然定かではありません。

しかしながら、オフライン開催ならではの楽しさがある限り、今後も継続していく意思はありますのでぜひ応援のほどよろしくお願いいたします。

どんな状況になっても出来る限りの対応をしつつ、このオフラインイベントをみんなで楽しめたら良いなと思っています。

ちなみに言っておきますが、僕が主催である限りは、このSapporo Offline Speedrunを「オンライン」で開催することはしません。

オンラインでやるのであれば、こういったコミュニティを立ち上げた意味がないですし、先述しましたが、その他多数のオンライン上のRTAイベントの一つとしか認識されなくなるのが嫌だからです。

ていうかそもそも「札幌オフライン」って名乗ってるしね。オンライン上で開催するのは嘘をついているのと同義なわけですよ。コロナが出始めた頃はオンライン開催も一応考慮には入れましたが、やはりやらなくて正解でした。

ただ今回は企画の発表から100日間、ほぼ毎日配信を行い、有難いことにチャンネルのフォロー数も倍以上に増えましたので、今後も何か出来たらとは思っています。

さすがに冬の北海道は寒いし雪は降るしで足を運ぶのも結構しんどいので、やっぱり次回も夏の開催となると思いますが、少し規模を大きくすることも検討したいですね。

今後も現地に足を運んできてくれた方々に、より楽しんでもらえるようなイベントに発展させていきたいと思います。

ひとまずはお疲れ様でした。また次回お会いしましょう!